常盤コウのSF(少し不思議)ブログ

〝少し不思議〝な小説紹介!!

第13回 マンガみたいにすらすら読める経済史入門

 

はじめに

今回の題名が長すぎて全く入りきらないですね(笑)

 

蔭山克秀(著)

”マンガみたいにすらすら読める経済史入門”

 

 経済史の入門本です。今回オススメするのは。

 

はい、皆さんの考えてることを当てます。「急に経済史なんてどうした?」

ですよね。わかりますわかります。

 

今まで紹介して来た本は、ほとんどが

”基本明るい面白い小説”でした。

それがどうして今回は経済史入門なのか?

 

それはですねこの本が

”明るい、楽しい専門書”だからです。

 

似てますでしょ?まぁそれ以外にも

私が前に紹介した疾風の勇人も大蔵大臣が主人公ですし、経済が少しわかってると面白いと思ったってのもあります。

疾風の勇人(1) (モーニングコミックス)
 

 

さてさてあらすじにどうぞ(あらすじってより、どんな内容なのかってかんじですけども)

 

あらすじ

小難しいイメージのある経済史。

それをわかりやすく、面白く描いたのが

この作品。

 

資本主義の誕生からアベノミクスまでを約350ページでまとめている。

著者が経済政策を時に褒め、時にボロクソに叩き、独自の例えも交えながら

テンポよく教える経済史の入門本。

 

SFポイント

”あらすじ”が特にあらすじになってなかったですね(笑)

さてさて今回のSFポイントは

”現在まで書かれたわかりやすい経済史”

です。あらすじそのまんまな感じもしますが、解説して行きます。

 

この作品のスゴさは2つです。

一つは”わかりやすさ”もう一つが”現在までカバーしている”ことです。

 

わかりやすさの方は伝わりやすいかもしれないです。

”経済史”と聞いてみなさんが思うことは?

  • 小難しい
  • 数学っぽい関数が出て来る

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  • サッチャーとか名前しかわからず、政策の中身はわからない

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(↑マーガレット・サッチャー首相)

  • そもそも世界史がわからない

こんな感じだと思います。ぶっちゃけ私は全部当てはまっていました(笑)

 

しかしこの小説はとにかく

”わかりやすさ重視”これに尽きます。

文章を一部引用した方が伝わると思いますので引っ張ります。

 例えば”関税”の説明のところで

 

  例えば、アメリカ企業が日本で100万      円の車を売る時、そこに35%の関税がかかったら、こうなる。

「コラァお前ら、誰に断って商売してんだ!日本で商売してーんだったら、まず日本政府にショバ代よこさんかい。額は、車一台につき35%だ。つまり100万円の車なら、1台売るごとに35万円な」

(p.123)

 

 

どうですか?体感的にわかりますよね?

著者は終始このようなかんじで説明していきます。

 

調べると著者は代々木ゼミナールの看板教師らしいですよ!わかりやすく教えるのに慣れているんでしょうね!

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2つ目は現在までカバーしているでした。

なんとなく皆さんが経済史で詳しく学ぶのは”バブルまで”じゃないですか?

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(イメージ図)

または現在のところ(アベノミクスとかトランプ政権とか)単体で学んでいないですか?

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そうです、通史でわかりやすいのってないんですよ。それもわかりやすいのが! 

 

この本は過去と現在が繋がっている(分断して説明していない)こともポイントだと思います。 

 

例えば、EU🇪🇺にイギリス🇬🇧が入る→難民が増える→イギリスは昔から国民にも難民にも厚い保護→不満増→EU🇪🇺脱退

 

と一連の流れがわかりやすく説明されています。こうすることでなぜアベノミクスが行われているか、世界はどういう流れがあって、今この政策を打っているのかがわかると思います。

 

おわりに

急に専門書の話が始まったからドウシタ?って思った人も多いと思います。

 

ここで私の”趣味”について話しておこうと思います。

私の趣味は”色んな事に興味をもち、入門レベルの知識を身につけること

です。

 

つまり一つの事を極めるってより、色んな事を玄人はだしまでやったら次に行くって事です。

 

そのせいで趣味はかなりの数あり、おそらく何十個単位であります。

その中で、一番昔からやっている趣味が読書であり、このブログを書くキッカケになっています。

 

この経済史入門もその趣味の一つであり、この記事が一定のヒットをしたならば、〜入門のオススメ本を紹介するコーナーでも作ろうかなぁと考えていました。

 

今回はその為の調査として、この記事を書かせていただきました。

今回はこの辺で失礼します。