第二回 はやぶさ、そうまでして君は
前置き
一日明けての第二回です。
しばらくは三日に一回のペースで書こうと思います。
毎日書きたいですが、小説の読み返してなどをするとどーしてもこうなります。
読まないで書くとかやりたくないです。
最低限のプライドってやつですね。
洋食屋が客が来てから揚げるみたいな(笑)
さてさて、第二回の小説は
川口淳一郎さん著
〝はやぶさ、そうまでして君は〝です。
これも私のお気に入りですね。
一時期私に宇宙ブームをもたらした一冊です。
この流れを受けて、この後私は〝宇宙兄弟〝を読み出すのですが…
宇宙兄弟はいずれ書くかもしれません。
セリカさん、可愛いんですよね😍
さてさて、あらすじに移ります。
あらすじ
著者である川口先生は、はやぶさプロジェクトの責任者。
計画の全容は、人工衛星を使い小惑星イトカワに行き、そのサンプルを回収し、地球に持ち帰るというもの。
様々な壁を前に、日本はおろか世界でも前例のない事にチャレンジする一行。
世界初のイオンエンジン搭載での航行、自律航法、極限状況でのサンプル回収などなど、実現不可能とも思える事に挑戦し、はやぶさプロジェクトの成功に導く研究者達の熱い戦いを描く!
SFポイント
(SFって少し不思議って意味です。覚えて欲しいです。)
今回のSFポイントは、最初は無機物であったはやぶさ本体が次第に心を持つ生き物に見えてくる事です。
この本の序盤から中盤にかけては、川口先生を中心とした研究者達による奮闘を描いています。
打ち上げるまでの苦労、そして打ち上げてからの苦労と変遷はありますが、その奮闘を描いた事に変わりはないです。
ところが本の半分を過ぎる頃に、イトカワから離脱する辺りから様子が変わります。
川口先生のはやぶさに対する愛が顕著になってくるんですねぇ〜。
計画当初からはやぶさへの愛は明らかにあった川口先生。
しかし、途中から我が子のようにはやぶさを扱い出すんです。
p.156の見出しが
”静かにすぎていった、「はやぶさ」の いない冬”
なんですよねぇ。
明らかに川口先生がはやぶさを無機物として見ていないんです。
そして、あんまり詳しく書くと、読者の読む気を削ぐかもしれないのでホドホドにしますが、
宇宙空間で放電しきっていたはやぶさの電池が、何故かオフになって、温存されていたんです。
誰も命令を下していない。川口先生も、研究者達も誰もわからない。
でも電源は自動オフになっていた。
何か人知を超えたモノを感じませんか?
はやぶさに魂が宿っていると感じませんか?
ワンピースのメリー号の別れのシーンが重なりませんか?
今回私が訴えたかったことは、この本を読んで、はやぶさの”心”に触れて欲しい。
これに尽きます。
おしまいに
私はそもそもとして、何かを作るような作品が好きです。
下町ロケット辺りがそれに当たりますね。
そんな私はこの小説を好きになる運命だったのかもしれません。
技術力で勝負というのも好きなところです。
本を読むと、技術者の凄さが伝わると思います。
宇宙戦艦ヤマトの真田さんかってくらい、緊急時を想定しています(笑)
また、ドラマ性もいいですね。
ハヤブサが宇宙で放電しきっても、自己充電して戻ってくるってたまらないですよね?
結果として、サンプルの採取にも成功していますし。
最後のハヤブサが地球を捉えた写真はマジで泣きました。
下の方が見えなくなってるのがいいですよね。
本当に死力を尽くしたんだなぁとシミジミ感じます。
この後燃え尽きて流星だけを残して、跡形も無くなったのがまた良いです。
歴史上の偉人って天寿を全うするより、暗殺されたりするほうが英雄感でません?
信長が布団の上で死んでたら、現代のような破天荒イメージは無いと思うんですよ。
本能寺で散ったからだと思います。
分かる人には分かると思います。
そんな人に読んでほしいです(笑)
途中から何の話になったんだか(笑)
とにかく、第二回を終わります。