常盤コウのSF(少し不思議)ブログ

〝少し不思議〝な小説紹介!!

第五回 詩羽のいる街 後編

 

 

最初に

さてさて、後編です。

詩羽のいる街 (角川文庫)

詩羽のいる街 (角川文庫)

  • 作者:山本 弘
  • 発売日: 2011/11/25
  • メディア: 文庫
 

 

 

3日前に、小説を読んで、私のもう一つのSFポイントを当ててみて下さい‼️

 

と、言ったことを覚えていますか?

 

覚えてないですね(笑)

 

怒ってないです。

私もそういう人間ですから(笑)

 

こういう人間で無かったら、もっと人生が楽であったと、週に8回は思ってますね。

 

 

さてさて、

山本弘先生の

”詩羽のいる街”

その後編です。

 

 

SFポイント

早速SFポイントです。

今日はSFポイントが長くなる予定ですので、前置きを短くしていきます。

 

さてさて後編のSFポイント、それは

 

”詩羽のネットワーク網”

 

前編と同じように、これだけでは何を言っているかわからないですね。

 

最後まで読んでいただければ

絶対にわかるので、安心してください。

 

前編で書いた通り

詩羽は人と人とを繋げて生きています。

 

そして”デート”と称して、街で悩んでいる人を見つけては、様々な人々との交流を通して、やりたい事に向き合わせて、人と結びつけて、人々を幸福にします。

 

この時に会う人々は、全て過去に詩羽が

デートをした人々です。

 

皆、過去に悩み事があり、詩羽と過ごす中で自分の望みと向き合うことで、幸福を手に入れています。

 

そして、幸福を手に入れた

その後に詩羽に協力するようになります。

 

これが詩羽のネットワークです。

(ネットワークって単語は本編では、出てこないです。私が勝手に作りました)

 

詩羽はこのネットワークを使って、

様々な人という歯車を組み合わせて、さらなる幸福を生み出します。

 

このネットワークが拡大する様は、小説中でもしっかり表現されています。

 

この小説は大きく4章で構成されています。

 

どの章も、詩羽は出てきますが

”デート”の相手は異なります。

 

前編のあらすじで出てきた

漫画家の卵である飯塚陽生は

1章のデート相手です。

 

一方、2章からは別の人物

(自殺志願者の女の子)が

詩羽のデート相手なのです。

 

そして2章で詩羽とのデート中に

ある人物が出てきます。

その人物とは、1章の飯塚陽生。

 

陽生は、女の子との交流を通して

彼女を幸福にする手助けをしていくのです。

 

そう、皆さんお気付きの通り

陽生も詩羽のネットワークに無事

組み込まれています。

 

この小説は、これで終わらずに

この自殺志願者の女の子は

この後3章にも4章にも重要ポジションとして出てきます。

 

3章のメインキャラクターも

最後の最後に重要な役割を得ます。

 

これ以上言うとネタバレ警察に捕まりそうなのでやめときますね(笑)

 

こーいうの好きなんですよね。

ジョジョ』みたいに各章の主人公が

別の章に登場するのって

 

若い時は慌てふためく場面でも、

歳と経験を重ねて冷静に対処するなんて成長を見せた時は最高です‼️

 

この小説はそういうのが好きな人に

超、超オススメです‼️‼️  

 

 

おわりに

実際に詩羽ってそばにいて欲しいなぁって思います。

 

誰しもがこのアイディアを実行できたらなぁ〜って思うこと、ありますよね。

 

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そしてそれは、案外簡単に出来る事だと思います。

 

この小説を読んで、今私の頭に浮かんでるアイディアも、案外出来るかも‼️

 

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そう思えたなら、この小説を読む価値は

十分あります。

 

そして、実行に移してみて下さい。

 

案外うまくいくものですよ。

 

私もこのブログをこうして書けているわけですし。

 

少しは説得力が出たかな?

と、思います。

 

 

話は変わりますが、最近”イラストや”の

使い方を覚えました。

 

今回から何点か使用してみたのですが、いかがだったでしょうか?

使い方がまだまだムチャクチャなのは自覚しています(笑)

 

まだまだ始めたばかりの当ブログですが、だんだんと技術が向上しているのを感じます。

 

始めた時は文字の拡大とかもわかってなかったですしね(笑)

 

それにしてイラストやって万能ですね。

本当に何でもあります。

 

ふと町を歩くと、いたるところにイラストやの画像があることを知りました。

 

今後も使っていきます。

イラストやをパソコンのお気に入りに登録しましたし(笑)

 

第四回 詩羽のいる街 前編

 

はじめに

 

4回目になりました。

無事に三日坊主を超えたようです(笑)

 

でもそろそろ大きな記事を一発書きたいところです!!

 

そこで、第四回は前編後編に分けて

2回にわたって書きたいと思います。

 

その2回にわたって書くものは、

山本弘さんの

『詩羽のいる街』です!!!

 

 

詩羽のいる街 (角川文庫)

詩羽のいる街 (角川文庫)

  • 作者:山本 弘
  • 発売日: 2011/11/25
  • メディア: 文庫
 

 

 

これは今のところ好きな小説の3位ですね。

 

ちなみに一位も山本弘先生なんですけどね(笑)

 

皆さん承知の通り、

山本先生はSF小説の代表格です。

 

しかし、今作は科学要素が前面に出てきません。

 

作品を盛り上げるエッセンスとして出てくる感じです。

 

思えば、専門ジャンルのある作家が

それ以外のジャンルを書いた作品って

名作か駄作に分かれると思います。

 

名作方向ですと、有名どころで

アガサ・クリスティーの書いた

春にして君を離れ』

 ですかねぇ〜。

 

 

 

これもお気に入りですので、いつか書かせていただきます。

 

あ、駄作のほうはワザワザ言わないです(笑)

 

さてさて、本題に戻しますが、この小説の何が面白いのか

まずはあらすじです。

 

あらすじ

漫画家の卵、飯塚陽生は悩んでいた。

編集者の求める漫画と、陽生の求める漫画が違う事が原因だった。

 

そんな陽生は、公園で不思議な女性に話しかける。

 

「私と一日、デートしよ」

 

突然の言葉に驚いたが、強引に押し切られてデートする事に。

 

彼女の名前は”詩羽”

 

自分の人生が味気ないものであった陽生は、詩羽と過ごすうちに、彼女の持つ

特異性を見る。

 

それは、詩羽と繋がる人々は魔法にかかったかのように笑顔になっていくのである!!

 

そんな幸せを創る彼女に、徐々に陽生も巻き込まれていく。

 

(内容を全部書いたように見えるかもしれませんが、全体の5%も書いてないです。)

 

 

SFポイント 1

SFポイントの後ろに数字がついていますね。

これはなんだって思いましたね。

 

実は、この小説にはSFポイントが

2つ

あるんですよ。

 

そこで前編で1つ目を、後半で2つ目を書こうと思います。

 

それでは、1つ目のSFポイントを

発表します。

 

それは、

詩羽の”触媒性”

 

触媒の意味は、もう少し当ブログを読めば分かると思います。

 

しばしお付き合いください。

 

この小説には色々な人が出てきます。

漫画家の卵、自殺志願者の少女、図書館の受付、レストラン経営者etc

 

これらの人々はそれぞれ悩みを持っています。

 

漫画家としてデビューしたい…

つまらない人生を面白くしたい…

 

そんな願いを詩羽は叶えてくれます。

 

ただし、詩羽は人のその秘めた思いを

そそのかし、手助けをするだけです。

 

この時にこそ詩羽の”触媒”力が発揮されるのです。

 

例えば、スーパーの経営者は出来るだけ

廃棄する食品を減らしたい…

そして

レストラン経営者は出来るだけ安く食材を仕入れたい。

 

通常この二者は出会うことはありません。

頭に浮かべていても実行に移さないからです。

 

こうなればいいなぁ、こうすればもっと幸福になれるのになぁ…

 

少し動けば楽になれるとわかっていても人は動けないものです。

 

この二人もこのまま終わるはずでした。

 

しかし、ここに詩羽がいると状況は一変します。

 

レストラン経営者に提案するのです。

 

”廃棄直前の食材を安く貰ってくればいい”

 

”そしてそれをセールスポイントにすればいい”

 

その後、レストランは詩羽の

”そそのかし”

によってこのプランを実行

 

廃棄予定のメニューを前面に押し出して、エコランチとして発売したのでした。

 

詩羽の”触媒”力とは、

”人という歯車を組み合わせて、幸福という大きな力を産み出すこと”

 

これによって詩羽は、街を変えていきます。

より幸福な人が増えるように。

 

そして人々の願いが成就したのを見届けて、その代わりに少しの報酬をもらうのです。

 

お金ではなく、その人の個性にあった報酬を。

 

先ほどの例なら、レストランの食事券などを

 

 

まさに”詩羽のいる街”なのです。

 

 

おわりに

さてさて、もう一つのSFポイントは何だと思います?

 

人によっては当てられると思います。

 

俺は当てたいぞ!というチャレンジ精神をお持ちの方は

先に『詩羽のいる街』を読んでから

3日後に投稿する後編を読んでみてください。

 

ただ、私はひねくれていると、よく言われますのでサテサテ当てられますか?

 

当てられたら、あなたも

”ひねくれてる”

ということですね(笑)

 

それではまた、3日後に会いましょう

 

 

 

第三回 星の林に月の舟

 

常盤コウです。

3日おきの更新を心がけます。

 

最初はしんどいかなぁ、って思ってたんです。飽き性ですし。

 

過去にサボテン枯らした人間ですしね、私(笑)

 

でも、意外と無理なく続けられそう。

苦痛じゃないんですよ、文字を書くのが

 

夢中になって書いてるとあっという間に2000字近くになってます。驚きです。

 

あ、だいたいこのブログは2500字を超えないくらいに作っています。

 

あまり長くてもしょーもないですし

 

学校にいましたよね、ムダに長く書いてくるやつ(笑)

 

個人的にあーいうの大嫌いでした💔

 

余談が過ぎました。本題に行きます。

 

今回紹介する小説は、

実相寺昭雄

「星の林に月の舟」 です。

 

この本、独特の雰囲気があります。

昭和の良き雰囲気というか、ゆるーいけど、風情ある空気感というか。

古き良き昭和って匂いがあるんです。

 

著者は、特撮監督としてはレジェンドである、実相寺昭雄です。

実相寺監督は、空気を演出するのがうまいんです。

 

独特の恐怖感とか、空気の演出がプロです。

 

この小説にもその雰囲気の演出は遺憾無く発揮されています。

 

あらすじ

この小説は、実相寺昭雄の半生を脚色を加えて綴ったものです。

 

時代設定は、ウルトラQ(1966)の少し前から始まり、ウルトラマン(1966〜1967)、ウルトラセブン(1967〜1968)の監督を経て、怪奇大作戦(1968〜1969)までとなっています。

 

実相寺監督から見た、円谷プロやテレビ局の関係、変動していく周囲の雰囲気を脚色を加えながら描く。

 

SFポイント

今回のSFポイントは、ズバリ

”ノスタルジー

これに尽きます。

 

実相寺監督の分の巧さなのか、この小説には終始、過ぎ去った時間への懐古の様な雰囲気がただよっています。

 

この小説は私的には、大きく3つに分かれています。

  1. ウルトラQまで
  2. ウルトラマンまで
  3. ウルトラセブンからエピローグまで

 

それぞれを繋ぐと、青春の最盛期までの上り坂と、ピークを過ぎてからの下り坂が、キッチリと書かれています。

 

順に書きます。

 

まず一つ目、冒頭からウルトラQまでです。

 

主人公はウルトラQの監督を任されます。

 

主人公は乗り気ですが、その彼女は

特撮に対して、”子供向けの紙芝居”と言い放ちます。

 

主人公は、それでも精力的に制作に励みます。

 

そして、作品は大成功。

それを弾みにウルトラマンの制作が決まります。

 

ここら辺の、世間に認められなかった者達が世間の評価を得ていく…

 

青春の上り坂って感じですね。

はっきり言って”眩しい”

   そんな空気があります。この小説には

 

そして、制作はウルトラマンへ。

最初の頃は順調に進んでいました。

 

作品は大成功、スタッフからの評判も士気も高い。順風満帆です。

 

しかし、ある事が起こります。

怪獣の切り貼りです。

 

これは、現代の特撮では当たり前なのですが、怪獣を一体新造するのではなく、既存のものを切り貼りして新しいものを作る事です。

 

制作にはお金がかかるので、いずれはぶつかる問題でした。

 

節約が必要な、会社の当然の方針と言えました。

しかし、それに伴い加速するグッズ化などの生々しい作品の商品化…

 

主人公の中で何かが終わった音がしました。

 

自分が特撮に夢を見ようとしていることに、気づいてしまったのです。

 

そして、夢と現実の実態も…

 

主人公の青春が下り坂に入り始めました。

 

そして、主人公はウルトラセブンに移行する際の配置換えで、一度現場を去るのです。

 

ウルトラセブンの放送開始後、だいぶしばらくしてから、主人公は現場に戻ってきました。

 

そこで、主人公が見たのは、特撮で宇宙船となる小道具。

 

それは灰皿でした。

いくら資金難とは言え、特撮のメッカで飛ばしていいものなのか…

 

主人公の目は冷め切っていました。

 

そして、この後ウルトラQから連れ添った親友兼作家の金城哲夫が制作を離れ、故郷に戻ったのでした。

 

これで、主人公の”青春”は終わりました。

 

主人公の青春へのノスタルジーが、なんだか泣けてきます。

 

それはきっと嫌な思い出だけではなく、それ以上の情熱、愛、素晴らしい経験があるからなのです。

 

おしまいに

この小説は大変お気に入りです。

私が特撮大好き人間だからかもしれません。

 

周りには少しは自重しろと、言われますが  無理ですね(笑)

 

特撮が子供向けっていう人を見ると、

この人はわかってないって思っちゃうんですよ。

 

”子供騙し”と”子供にもわかる”を履き違えているというか。

 

子供にもわかるって凄い難しいと思います。

 

特にこうやって文章を紡ぐ様になってからはヒシヒシと感じます。

 

大人の方が子供より煙にまくのは、意外と簡単だと思います。

 

難しい言葉を使えば、わからなくても頷いてくれますから。

 

私もその一人です(笑)

 

でも、子供って絶対そんなことでは納得しないです。

 

理解できないことは、理解できないってハッキリと言いますよね。

 

そうです、大人を困惑させてくるアレです。

 

特撮というのは、子供向けです。

しかし、それは分かりやすく作っているだけであって、チャチなものではないのです。

 

作り手があの手この手で、子供たちに

伝えたいことを必死に見せつけるのです。

 

この努力を少しでも知って欲しかった、

今回の感想はそんな感じですかね。

 

………

あんまり小説について感想が無いですね(笑)

 

実相寺監督は私の大好きな監督です。

 

メトロン星人のちゃぶ台囲んでの対話は、名(迷)シーンです。

 

普通、侵略を企む宇宙人とちゃぶ台囲みます?

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メトロン回のラストのセリフもアンチテーゼが効いてますし。

 

後、監督の演出がまたいい。

 

演者の毛穴が見えるほどズームしたり。

 

多分、慣れてくれば初見の映像でも実相寺監督の絵って判別できますよ(笑)

 

それくらい特徴的な人です。

 

 

 

今回は特撮愛が溢れましたね(笑)

 

今後、特撮のオススメ回とかもやるかもです。

 

今回はこれで終わります。

 

 

第二回 はやぶさ、そうまでして君は

 

前置き

一日明けての第二回です。

 

しばらくは三日に一回のペースで書こうと思います。

 

毎日書きたいですが、小説の読み返してなどをするとどーしてもこうなります。

 

読まないで書くとかやりたくないです。

 

最低限のプライドってやつですね。

 

洋食屋が客が来てから揚げるみたいな(笑)

 

さてさて、第二回の小説は

川口淳一郎さん著

はやぶさ、そうまでして君は〝です。

 

 

 

これも私のお気に入りですね。

 

一時期私に宇宙ブームをもたらした一冊です。

 

この流れを受けて、この後私は〝宇宙兄弟〝を読み出すのですが…

 

宇宙兄弟はいずれ書くかもしれません。

セリカさん、可愛いんですよね😍

 

さてさて、あらすじに移ります。

 

 

あらすじ

著者である川口先生は、はやぶさプロジェクトの責任者。

計画の全容は、人工衛星を使い小惑星イトカワに行き、そのサンプルを回収し、地球に持ち帰るというもの。 

 

様々な壁を前に、日本はおろか世界でも前例のない事にチャレンジする一行。

 

世界初のイオンエンジン搭載での航行、自律航法、極限状況でのサンプル回収などなど、実現不可能とも思える事に挑戦し、はやぶさプロジェクトの成功に導く研究者達の熱い戦いを描く!

 

SFポイント

(SFって少し不思議って意味です。覚えて欲しいです。)

 

今回のSFポイントは、最初は無機物であったはやぶさ本体が次第に心を持つ生き物に見えてくる事です。

 

この本の序盤から中盤にかけては、川口先生を中心とした研究者達による奮闘を描いています。

 

打ち上げるまでの苦労、そして打ち上げてからの苦労と変遷はありますが、その奮闘を描いた事に変わりはないです。

 

ところが本の半分を過ぎる頃に、イトカワから離脱する辺りから様子が変わります。

 

川口先生のはやぶさに対する愛が顕著になってくるんですねぇ〜。

 

計画当初からはやぶさへの愛は明らかにあった川口先生。

しかし、途中から我が子のようにはやぶさを扱い出すんです。

 

p.156の見出しが

 ”静かにすぎていった、「はやぶさ」の    いない冬”

なんですよねぇ。

 

明らかに川口先生がはやぶさを無機物として見ていないんです。

 

そして、あんまり詳しく書くと、読者の読む気を削ぐかもしれないのでホドホドにしますが、

 

宇宙空間で放電しきっていたはやぶさの電池が、何故かオフになって、温存されていたんです。

 

誰も命令を下していない。川口先生も、研究者達も誰もわからない。

 

でも電源は自動オフになっていた。

 

何か人知を超えたモノを感じませんか?

 

はやぶさに魂が宿っていると感じませんか?

 

ワンピースのメリー号の別れのシーンが重なりませんか?

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今回私が訴えたかったことは、この本を読んで、はやぶさの”心”に触れて欲しい。

これに尽きます。

 

 

おしまいに

私はそもそもとして、何かを作るような作品が好きです。

下町ロケット辺りがそれに当たりますね。

 

そんな私はこの小説を好きになる運命だったのかもしれません。

 

技術力で勝負というのも好きなところです。

 

本を読むと、技術者の凄さが伝わると思います。

宇宙戦艦ヤマトの真田さんかってくらい、緊急時を想定しています(笑)

 

また、ドラマ性もいいですね。

 

ハヤブサが宇宙で放電しきっても、自己充電して戻ってくるってたまらないですよね?

 

結果として、サンプルの採取にも成功していますし。

 

最後のハヤブサが地球を捉えた写真はマジで泣きました。

 

下の方が見えなくなってるのがいいですよね。

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本当に死力を尽くしたんだなぁとシミジミ感じます。

 

この後燃え尽きて流星だけを残して、跡形も無くなったのがまた良いです。

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歴史上の偉人って天寿を全うするより、暗殺されたりするほうが英雄感でません?

信長が布団の上で死んでたら、現代のような破天荒イメージは無いと思うんですよ。

本能寺で散ったからだと思います。

 

分かる人には分かると思います。

そんな人に読んでほしいです(笑)

 

途中から何の話になったんだか(笑)

とにかく、第二回を終わります。

 

 

 

 

 

第一回 ブレイブストーリー

 

さて、記念すべき第一回です。

 

一発目は宮部みゆき先生著の

ブレイブストーリーです。

 

 

 

 

大変有名な作品ですね。私も中学の頃に読んだ事を覚えています。

 

人生に読んだ本の中から、100冊選べ!

と言われたら、その中の3冊はこれで埋まりますね。間違いなく (笑)

 

 それくらいお気に入りの作品です。

だからこそ初めてに持ってきました。

 

さてさて、これから読む人の為にざっくりとあらすじを書きます。

 

あらすじ

主人公のワタルはごく普通の小学5年生。ある日ワタルは幽霊が出る噂の通称〝幽霊ビル〝に行くことに。

そこで、異世界への扉を発見。

中に入るとそこで、同い年と思わしきミツルを見つける。ワタルはひとまず現実に戻る。

数日後、ワタルの父の不倫が発覚。父は家を出て行く。母はその事がショックでガス自殺を図る。

そして、ワタルの「願いを叶えたければ異世界へ行け」という声を聞いた。

 

ワタルは家族を取り戻すため異世界に向かった。

 

SFポイント

私のブログの〝要(かなめ)〝ですね。

〝少し不思議ポイント〝を格好良く書いたものです。センスないですかね(笑)

 

さてさて、この小説においてのSFポイント、それは

〝主人公の心情や環境にとにかくページを使う〝です。

 

あらすじにもあるように、この小説はファンタジーです。

 

普通、ファンタジーなら開始20ページには異世界に飛んでいきます。

 

しかし、この小説は上、中、下と3冊構成の内、上巻を丸々主人公の背景描写に使っているのです。

 

ファンタジーなのに現実世界に1/3以上も居るのです。

 

正直、これは好き嫌いがあるかもしれません。

 

ぶっちゃけ私も読んでる時に、早く異世界に行けとも思ってました(笑)

 

ただ、上巻の積み重ねがあるからこそ

以降の巻のカタルシスがあるというか、主人公の成長がハッキリするすんですよねぇ〜。

 

ストーリー開始のワタルはハッキリいうと、意気地なしで問題を解決することができないんです。

 

特にライバルのミツルがしっかりし過ぎているので、ワタルのダメさが際立つんです。

 

しかし、一人で解決できないのはワタルの欠点でもあり、絶対の長所でもあります。

 

ワタルは一人ではなく、旅に同行する

キ・キーマやミーナと一緒に答えを探して、解決を図った行くんですね。

 

この成長こそがブレイブ・ストーリーの〝核〝です。

 

そして、その成長の果てにワタルが出す結論がこの小説の最高潮です。

 

 

読んでほしい人

この小説を読んでほしい人は、

高校生、大学生、それに一人で苦しんでいる人  です。

 

  • 高校生、大学生にオススメの理由

それはこれからの人生に対しての希望になるからです。

 

高校生は大学生に、大学生は社会人になっていきます。

 

もちろん不安です。誰もが同じです。当たり前です。私もそうでした。

 

この小説に出てくる人は、本当に様々です。キ・キーマ、ミーナの様に人間ですら無い仲間もいます。

 

しかし、ワタルの仲間は初対面の時からワタルに親切でした。

そこには打算も何もなく、きっかけは親切でした。

 

新しい環境に出ると、自分と違う人に怯えたり、萎縮したりすることがあると思います。

 

しかし、この小説の様に自分と違う人々に話しかけてみれば良いのです。その時に恐怖を持ったままでもいいのです。

 

とにかく話してみるのです。そうすれば意外と仲良くなれたりするものです。

 

案外正反対の性格ってうまく行くものです。(私の好きなTiger&Bunnyの二人みたいに(笑))

 

新しい環境、仲間に触れる時にこの小説は、あなたの背中をそっと押してくれます。

 

私がそうだったのだから、きっと大丈夫です。

 

 

  • 一人で苦しんでいる人にオススメの理由

 

それは、仲間の重要性を学べるからです。

 

今更、お前に言われなくてなもわかってる。

ワンピースで学んだよ。

そーいうことをおっしゃる方もいると思います。

 

しかしこの小説には、ワタルの対比としてミツルがいます。

 

ミツルは格好良くて、一人で何でもできて、異世界では魔法使い。

 

完璧ですね(笑)

大谷翔平か!って思います(笑)

 

しかし、この小説においてミツルは主人公ではありません。

 

その理由は、ミツルが一人だからに他なりません。

 

ミツルは一人で何でもこなせます。

そのために一人で何でも決めて、解決しようとします。

 

それに対してワタルはどうでしょうか?

 

ワタルは一人では出来ないことも沢山あります。というか、そっちの方が多いです。

 

しかし、一人で出来ないことを皆で協力しながら、ゆっくりではありますが、確実に壁を超えていきます。

 

現実にも一人で解決できない問題は多いです。というか、それが大半です。

 

これを一人でクリアしようとするとパンクします。下手すると爆発します。

 

そんな時にこの小説を思い出して、無様でも、情けなくてもいいから、他人に助けを求めるべきです。

 

結局、それは回り回って助けを求めた相手のためにもなるのです。

 

 

おしまいに

今回は一発目ということで、自分のお気に入りを出しました。

 

そのためか思いっきり筆が乗りました

 

一時間かからないで書けました。

ホントにスラスラって書けましたね。

 

お気に入りの物は案外、中身を覚えているものですね。

 

宮部みゆき先生は心理描写がとても精密ですのでお気に入りです。

 

今後もとりあげるかもしれません。

 

今回はこの辺りでおしまいにします。

読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

自己紹介と方向性

自己紹介

皆さまはじめまして、常盤コウと申します。

 

堅苦しいですかね…もっと気楽にやります(笑)

 

 

さてさて私、常盤コウは小説中毒の人間であります。いわゆる本の虫という奴ですね。本はスマホくらいないと困ります(笑)

 

 

このブログは私の読んだ本の中で気に入った本の紹介を行うブログです。

 

好きなジャンルはSFですかね。ただ、ある程度なんでも読みます。マンガやホリエモンとかの本も読みますし。

 

SF好きって言っといて、次の文でホリエモンも好きって(笑)

 

構成力がないとか思われてそうですね〜

 

SFってサイエンスフィクションもそうですけど、[少し不思議]のSFでもあります。

 

これは辻村深月先生の「凍りのくじら」という作品の概念ですけど、私のお気に入りです。

 

もっとも先生とは少し解釈が違います。

私の場合は、現実と少しだけ違うという意味の[少し不思議]です。

 

は?って思った方が100%だと思います(笑)

 

例えば、デスノートって人の名前書いたら死ぬノートと死神以外って現実に近いじゃないですか。

 

一晩でノート偽造したジェバンニは無視の方向でお願いします(笑)

 

 

ともかくそういう少しだけ現実を外れた様な小説が好みですね

 

もっともドラゴンボールとかも好きですけど(笑)

 

最初は[少し不思議]な小説の解説が多いかもです。

 

方向性

さて、このブログのメインは[少し不思議]な本の紹介をメインにしたいと思います。

 

 

小説を読み、自分なりに少し不思議ポイントを書いたりする予定です。

 

 

その他は読んでもらいたい人を書きます。

 

 

後は世界観だけに注目した記事、ヘコんだときに読む小説集とか、ストレス溜まってるときに読むべき小説集とかを書く予定です。

 

本以外の記事も書く予定ですが、何書くかは決めてません。

 

趣味として映画、料理、プラモ、特撮鑑賞、麻雀、走ったり、野球観戦、などなど色々あります。無駄に多趣味ですね…

 

仮に野球を書くとすれば、日ハムが贔屓ですのでパリーグが多くなるかしれないです。

 

日ハムの悪口はやめてくださいね

 

へこみますから。スーファミくらいすぐダメージ受けるので、私(笑)

 

最初のうちは色を使うだけでイッパイイッパイです(笑)

 

ブログなどはもちろんSNSにも弱いので、不慣れなことが多いですが、私の文章と成長を生暖かい目で見てください。

 

ご挨拶は以上となります。