常盤コウのSF(少し不思議)ブログ

〝少し不思議〝な小説紹介!!

第六回 椿山課長の七日間

 

 

はじめに

 

前回、前々回は気合を入れて書きました。

 

文章から熱意の程が伝われば

文章作成冥利に尽きます。

 

さてさてそんな前回の熱意から一転、

今回は軽めのものにしたいと思います。

 

いくらハンバーグが好きでも2日連続だと飽きてきますからね(笑)

 

その小説とは

赤川次郎(著)

椿山課長の七日間

 

 

椿山課長の七日間 (朝日文庫)

椿山課長の七日間 (朝日文庫)

 

 

 

 

もちろん、この小説。

いくら軽いといっても、それは

あくまで読むのが

”とっつきやすい”という意味です。

 

決して中身が軽いということではないです。

 

作者は皆がご存知の

浅田次郎さん

 

名前を知ってる人の小説って

とっつきやすいですよね。

 

そういう意味でも”読み始めやすい”

小説を、今回ご紹介します。

 

 

あらすじ

主人公の椿山和昭は百貨店の課長。

社内のマドンナであった妻を持ち、

優秀な息子を持つなど、仕事に追われながらも幸福な生活を送っていた。

 

ある日百貨店のセールのために

なりふり構わず仕事をしていた椿山は、

心労がたたって死んでしまう。

 

目覚めた先は”あの世”だった。

 

現世に未練を残した椿山は

七日間だけ現世に戻ることを許される。

 

しかし戻った現世で待ち受けていたのは

自分のよく知る人物達の、

            自分が全く知らない顔だった…

 

 

SFポイント

今回のSFポイント…それは

 

”あの世の無機質さ

                     

                    現世の生々しさ”

 

皆さんはあの世をどうイメージしますか?

 

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こんな感じですか?

 

あるいは

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こんな感じですか?

 

では、作者の浅田次郎は小説で、

どんな”あの世”を作ったでしょうか?

 

 

考えてからスクロールして下さいね‼️

 

 

 

 

《正解》

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役所。

 

意味がわかりますか?

私は最初わからなかったです。

 

説明します。

この小説の中では死んだものはあの世に行く前に審査を受けます。

 

しかしその審査はまるでお役所仕事。

写真撮影をして、講習を受けて、問題なければ天国へ。

 

すごいベルトコンベア感(笑)

現実の役所より役所かもしれない。

 

小説中の文章だともっと役所っぽいで

す。

ここはヘタに引用をしないので

是非小説を手にとってみてください。

 

さてさて、そんなあの世から主人公の椿山は現世に一時帰国します。

 

あの世から現世に戻る時には様々な制約が付きます。

  1. 7日間限定
  2. 現世に戻る時は見た目を強制的に変えられる(元の姿がおじさん→スタイル抜群の美人)
  3. 自分の素性を明かしてはいけない

 

他にもありますが、とりあえずこのくらいです。

 

椿山はこれらの制約を守りながら

現世でやり残したことをするために戻ります。

 

やり残した事とは、

  • 会社のセールの成功
  • 妻子の今後
  • ボケてしまった父親の今後

 

そして、現世に戻る時に

その担当官に言われた

「あなたの元カノが、あなたのせいで辛い思いをしている」

という全く身に覚えの無いことへの

潔白の証明

という新たな確認事項も持って戻ります。

 

しかし戻った現世にで知った事実は

目を覆いたくなることばかり

 

さっきまでいたあの世では

役所的すぎて

主人公の心は少し冷めていました。

 

しかし、現世に戻ってからの椿山の

心情は…

泣けますね。

読んでるこっちの心が張り裂けそうです。

特に椿山の息子がね…

 

それと主人公以外にも現世に戻る人が2人。

ヤクザの親分と、親思いの子供。

 

親思いの子供が亡くなってるってだけで涙腺きませんか?

少なくとも私は泣きました(T ^ T)

 

どうですか?少し気になりませんか?

読んでくださいね❤️

 

このあの世パートと、現世パートの

人情の代わりぶりを

楽しみに読んでみてください。

 

 

おわりに

今回の終わりは、完全に私事を書こうと思います。

 

ブログのデザインを一部変更してみました。

 

私はC言語のような”プログラミング”

とかは全くわからないので

メッチャ苦労しました(笑)

 

といっても人の書いたコードを

埋め込むだけなんですけどね。

 

デザインについて気にくわない事があったら是非言ってください

 

可能な範囲で直しますので。

 

それではまた次回にお会いしましょう!